昭和28年03月05日 衆議院 地方行政委員会 国家地方警察本部長官 斎藤昇
「そこで日本共産党の軍事組織は、御承知のように軍事委員会によって統轄をされておるのでありますが、その組織の行動的部面を受持ちまするいわゆる中核自衛隊は、現在われわれのところにわかっておりますのは約600隊でありまして、隊員数が5500名でございます。われわれのわかっている資料によるものはさようであります。」

昭和28年09月09日 参議院 地方行政委員会 国家地方警察本部長官 斎藤昇
「只今私のほうで入手をしておりまする材料等から判断いたしまして、これらの中核自衛隊、或いは遊撃隊という大衆層組織の隊員は恐らくまあ8000から1万ぐらいであろうかと、私のほうでつかんでおりますものにつきましては、さように考えられるのであります。」

昭和27年06月17日 衆議院 行政監察特別委員会

[017]
委員長 内藤隆
一部大学におきまして、日共の細胞があっても大したことはないとか、きわめて楽観的な考えを持っておる者があるようであります。現に先般、愛知大学の学長本間喜一君の証言、あるいは東大の矢内原学長等の証言においても、甘く見ておるような感じがしてならないのでありますが、証人は、日本共産党の現状に照しまして、これでよいとお思いでありますか。いかがでありましょうか。

[018]
証人(文部大臣) 天野貞祐
私は、先ほども申しましたことでございますが、これは非常に心配なことだと思っております。私はこれはとうてい甘く考えてはいけない、どうかして今のうちに対策を考えて行かなければならないと思いまして、絶えずそういうことに苦慮いたしております。

[019]
委員長 内藤隆
御参考までに申しますが、愛知大学の本間学長のごときは、当委員会におきましての証言中に、球根栽培法とか、あるいは中核自衛隊とか、そういったものは全然私は知らぬ、もしさようなものがあって、それが指導の方針であるならば、これはたいへん危険なものであると思うが、さようなものも文部当局からも指示してくれない、また国会の方面においてもさようなことをしてもらえないので、私は全然知りませんという証言をしている。

文部省としては、各大学に参考資料としてでも、こういうふうなものがあるということを通知したことがありますか。

[020]
証人(文部大臣) 天野貞祐
文部省としては、各大学のことは学長が責任を持ってやっておられることと考えております。

こちらで特別なことがわかったときには、それをお知らせしますけれども、各大学のことをこちらで探し出して、一々学校に注意を促すというようなことはいたしておりません。

[021]
委員長 内藤隆
今委員長の申し上げたのは、球根栽培法なんというのは、これは天下周知のいわゆる共産党の特殊の戦術、戦略、武器の製造等を書いてある。

そういうものも、学校の責任者である学長が知らないという。そうして、もしさようなものがあるならば、なぜわれわれに知らさないのかと逆襲しておるような形なんです。

今大臣の御答弁を聞いておりますと、学校の自治にまかしてあるから、こうおっしゃいますが、しかしながら、その学長がさようなことに興味を持たず、もしくは興味があっても、ことさらに学生をかばう立場から、さようなものがないと言っておるならば、これは重大な問題だと私は思いますが、その点いかがですか。

[022]
証人(文部大臣) 天野貞祐
愛知大学は私立大学でございまして、私どもは直接には監督をしておらないわけでございます。ただ国立大学の学長たちは絶えず会合をいたしまして、そうしてお互いにそういうことを相談し合っておられます。けれども、東京都におきましては、私は私立大学をも合せた会合をこれからたびたびやりたいと思っております。



[117]
自由党(自由民主党) 鍛冶良作
次に承りたいのは、過日愛知大学の学長が見えて、共産党というものは合法的に認められたる政党であるから、これに対して入ることを禁止したり、また共産党の思想をとやかく言うわけに行かぬ、こういう御議論でありました。この点まではわれわれも賛成でありまするが、現に日本共産党は昨年来「球根栽培法」その他の、いわゆる「アカハタ」後継紙といわれるものをもって暴力革命の実行を使嗾し、しこうしてこれが実行の方法を教授しております。その一番大きなものは、中核自衛隊を結成し、これに武器を持たせることを教えて、そうして暴力革命の尖鋭隊になることをやっておることは、文部大臣も御承知だろうと思うのでありますが、御承知であるかどうか。もし御承知であるとすれば、かような実行行為に学生が移るということは許すべきことであるか。学校当局はこれを放任していいかどうか。文部当局として黙っておいていいものだとお考えになりますか、この点をひとつ……。

[118]
証人(文部大臣) 天野貞祐
私は非常に申訳ないのですが、その名前を聞いたことはあるのですが、それがどういう手続でどういうふうにやられるかということは研究したこともございません。ただ今学生がそういうふうに指導されて行くことに対しては、これは断然あってはならないことと思います。

[119]
自由党(自由民主党) 鍛冶良作
文部大臣として御承知ないとすれば、これを責めるわけには行かぬかもしれませんが、近ごろの青年指導の任に当られる、また学生指導の任に当られる文部当局としては、私ははなはだ遺憾だと思います。今日あなたはそれを知らぬとおっしゃるが、新聞にも載っておりまするし、それから法務委員会などで現物が出ておったと思いまするが、御承知ないならばひとつさっそく調べてよく御認識願うように……。

そこで、私の今申し上げますることは間違いないのでありまするが、かようなことを学生に実行せしめるということになったら、それは合法政党のやることであるからやむを得ないといって放任せられまするか。それともこれは危険であるから何とかせねばならぬ、かようにお思いになりますかどうですか。

[120]
証人(文部大臣) 天野貞祐
それは当然危険なこととして、そういうことがあってはならないと思います。ですから私はただいま鍛冶さんには相済みませんがと言ったのですが、球根というのは名前は聞いておりますけれども、それがどういうようにしてどうだということを私はつまびらかにしておりません。

[121]
自由党(自由民主党) 鍛冶良作
大臣自身は知らなくても、指導の任に当る者は知っておると思う。知っておったらかような重大なことは大臣に御進言申し上げなければならない。私はあなたを責めるよりか、その任に当る局の者に遺憾の意を表します。

そこでこの間からだんだん調べて、まだ確定ではありませんが、愛知大学の中でいわゆる中核自衛隊が出ておるという証拠があがっておるのであります。

かようなことがあるにもかかわらず、愛知大学の学長は、合法政党でありまするから政党に入ることはできる、また政党の活動に対しては私は考えておりません、かようなことを言っておる。これが危険と思わぬか、こう言ったら、さようなことなら危険でございます、けれども、私にそういうものを教えた者もありませんし、文部当局からも何らの指導もありませんから、私はその点に対して一つも関心を持っておりません、かような証言をせられたのであります。

これはわれわれとして非常に重大なことでありますので、あなた方としてもこれらのことを指導せられるにあらざれば、いくら学生に、今の警察は特高じゃないのだ、今破防法がかりに出るとしても治安維持法と違うのだと言うても、それは治安維持法と同じだ、同じどころか、もっと悪いものだ、こういうことを使嗾して、これはぶちこわさなければならぬ、それにはお前ら青年の力でなければならぬ、中核自衛隊となって暴力をもってやれ、武器を持ってやれかようなことを教えておったのでは、これはどれだけたっても警察との衝突は免れません。ただに警察との衝突だけでありません。国家の前途に対してまことに暗澹たるものを予想できるのでありますが、この点に対して文部大臣の確固たる御確信をお聞きしたいと思うのであります。

[122]
証人(文部大臣) 天野貞祐
そういうことは事務当局はよく知っていると思いますが、一々私にそういうことを事務当局が話すことがなかなか――私は国会が始まるとしょっ中国会に来て、おりませんので、おちついて相談も何もできません。だから事務当局では知っているでしょうが、事務当局が私に話さないということを、事務当局の手落ちというようには誤解なさらないように、彼らは彼らとしての職場を守っているのだと私は信じております。局長以下みなそういうことは心得てやっていることと思います。

ただ、今のようなことは非常に重大なことなので、私は鍛冶さんのおっしゃったことに同感です。警察と学生の問題というのは、それ自体は何も大した問題じゃない。そうじゃなくして、そういう破壊的な一つの思想にかぶれてしまう、そこに焦点があって、これを一体どうしたらいいか。以前のように理論闘争なら理論をもってやるべきですが、今はまったく実践的になっている。といってこれを警察力で一気にやってしまうわけに行かぬ。

そこに私どもが非常に悩んでいるところがあるので、今日ここで御質問を受けるほかにも、あるいはこういう方法があるではないかということがあったら、私どもに教えていただきたいと思います。私どもは全力をあげてやろうと思っているわけであります。