昭和28年03月05日 衆議院 地方行政委員会 国家地方警察本部長官 斎藤昇
「そこで日本共産党の軍事組織は、御承知のように軍事委員会によって統轄をされておるのでありますが、その組織の行動的部面を受持ちまするいわゆる中核自衛隊は、現在われわれのところにわかっておりますのは約600隊でありまして、隊員数が5500名でございます。われわれのわかっている資料によるものはさようであります。」

昭和28年09月09日 参議院 地方行政委員会 国家地方警察本部長官 斎藤昇
「只今私のほうで入手をしておりまする材料等から判断いたしまして、これらの中核自衛隊、或いは遊撃隊という大衆層組織の隊員は恐らくまあ8000から1万ぐらいであろうかと、私のほうでつかんでおりますものにつきましては、さように考えられるのであります。」

昭和27年06月12日 衆議院 行政監察特別委員会

[081]
日本共産党 山口武秀
先ほど学生運動についての説明があったわけでありますが、その際共産党細胞関係につきまして申し述べられたが、この点は言われたことはわかります。

この学生運動の中に、ほかの政党の方でもあるのか。この点どんなものでしょう。

[082]
証人(法務府特別審査局次長) 吉橋敏雄
ほかの政党で、学内で支部を設けておるというのは、届出面においてはないようでございます。

[083]
日本共産党 山口武秀
他の政党がなくて日本共産党だけ存在するというのは、学生運動の中においてどういう意味を持つことです。

[084]
証人(法務府特別審査局次長) 吉橋敏雄
御質問の趣旨がよくわかりませんが。

[085]
日本共産党 山口武秀
学生運動の中で、共産党の届出だけはある。他の政党については学校内でつくられていない、特に共産党だけがあってほかの政党がない、これは何を意味しておるのか、どのようなことで説明されるのか、こういうことを私はお尋ねした。

[086]
証人(法務府特別審査局次長) 吉橋敏雄
非常にむずかしい大きな問題のように思われるのですが、学生というものは、御承知のように非常に純真であると同時に、一面英雄主義的な面があり、また正義観が非常に強い、また一面われわれの学生時もそうでしたが、力のあるものに対して反抗しようという――これがいい悪いは別といたしまして、反権力的な意識もあるのであります。

さような点から、今の幾多の社会事象から見て、学生の一部が共産党細胞というものを結集される一つの原因になっているんじゃないかというふうに、私の見解としては考えております。

[087]
日本共産党 山口武秀
そうしますと、学生の純真、英雄主義、正義観、それから権力に対する反抗、こういうものが基礎になって共産党の細胞がつくられるということ、これは全体的の議論としてはどうか知らぬが、一面的にはそう言える。

そうすると、自由党とか、改進党とか、社会党というものは、学生にとってはとるにたらざる、魅力のないものだ、このようなことになっておるわけですか。

[088]
証人(法務府特別審査局次長) 吉橋敏雄
その点は、私にはわかりません。