昭和28年03月05日 衆議院 地方行政委員会 国家地方警察本部長官 斎藤昇
「そこで日本共産党の軍事組織は、御承知のように軍事委員会によって統轄をされておるのでありますが、その組織の行動的部面を受持ちまするいわゆる中核自衛隊は、現在われわれのところにわかっておりますのは約600隊でありまして、隊員数が5500名でございます。われわれのわかっている資料によるものはさようであります。」

昭和28年09月09日 参議院 地方行政委員会 国家地方警察本部長官 斎藤昇
「只今私のほうで入手をしておりまする材料等から判断いたしまして、これらの中核自衛隊、或いは遊撃隊という大衆層組織の隊員は恐らくまあ8000から1万ぐらいであろうかと、私のほうでつかんでおりますものにつきましては、さように考えられるのであります。」

昭和27年03月06日 衆議院 運輸委員会

[093]
自由党(自由民主党) 山崎岩男
私は北海道におけるところの白鳥警部暗殺事件、あるいはまたこのごろ東京都内にありました印藤巡査の謀殺事件、こういう一連の血なまぐさいところの事件というものは、いわゆる共産党の五全協の指令に基くところの暴力革命の第一歩であると私は考えております。

そこでこれはなまなましい事実である本日の新聞紙上でありますから、総裁も多分お読みになったと思うのでありますが、蒲田事件の全貌を分解して見ますと、バルチザン的戦術を用いましたところの、日共暴力革命の第一歩であると新聞は報道している。これは本日の新聞紙上でありますから、おそらく総裁もお読みになったと思うのであります。

日共に軍事組織を持っている、その一つはどうだ。これはここにいる江崎委員はさだめし心の中ではかようかくかくと思っていることであろうと思うのでありますが、まず最高軍事委員会なるものを設けている。その下に地方軍事委員会なるものを置き、地区軍事委員会なるものがその下に配属されておりまして、その下には中核自衛隊というものがある。その中核自衛隊の中には抵抗自衛組織というものがありまして、これがただいまいろいろな問題を起しているところの中核になっているのであります。そうしてその下にはわれわれ8000万同胞をねらい討ちをかけます人民軍というものが置かれている。

このように報道されているのであります。

そこで私は北海道の治安の状況につきまして、先ほど法務総裁に御質問を申し上げましたところが、今度の震災によりまして北海道の治安というものは、別段これという騒擾を発見することがない、まことに平穏無事であるという御答弁を承りましたので、胸をなでおろしたような次第であります。しかしながら日共は北海道にその本部を移すのだというようなことまでも豪語している。そうして徳田球一やなんぞがただいま逃げおおせまして、一体どこに隠れているか。私は北海道こそ最も怪しいところであると考えているのであります。北海道にはあまたの炭鉱がある。その炭鉱にはダイナマイトが多数ある。また室蘭には製鋼所がある。製鋼所を押え、炭鉱から持って参りましたダイナマイトに鉄片を与えて来たならば、ただちにこれは手榴弾になる。こういうようなものが一体どこをねらうかというと、まず北海道と本州とのつながりである連絡船をねらう。この点に対しまして総裁は、そういうような心配がないと御判断することができるかどうか、その点ひとつ承りたい。

[094]
説明員(日本国有鉄道総裁) 長崎惣之助
そういうことがあるかないかの判断等につきましては、私はきわめてしろうとでございまして、鉄道屋ではございますが、そういう治安の問題ということになると私何も経験ございませんが、その点は先ほど来申しましたように船と汽車とのつなぎ合せというところは、非常に弱い地点でございます。これは輸送上から申しましてもそうでございます。でありますからさような危険のないように十分な注意をいたして参るよう、私はかねがね指令はいたしてございます。